輝けずとも、潔く=思い伝えたSHIGEKIX―ブレイキン〔五輪〕
目指し続けた初代五輪王者にはなれなかった。メダルも手にできなかった。それでも戦いを終えたSHIGEKIXこと半井は、すがすがしい表情で言葉を紡いだ。「こんなに気持ち良い舞台で踊ることができて、すごく楽しかった」。持てる力を発揮できたからこそ、心からそう思えた。
頭を軸に回るヘッドスピンには目を奪われるようなスピードがあり、曲調に合わせ全身をぴたりと止めるフリーズも美しかった。これぞ半井というムーブの連続。ただ、ジャッジの心をつかめるかどうかは別だ。3位決定戦では、真骨頂である音楽との調和性「ミュージカリティ」で高評価を得られなかった。「最大限出してジャッジが決めるのがバトルというもの。文句を言うところではない」。潔く受け入れた。
ブレイキンの五輪採用が決まって以降は「新競技の顔」として注目を浴びてきた。開会式では日本選手団の旗手に抜てきされ、ブレイキンを知らない老若男女に向けてアピールできたとの自負はある。「格好良くて、楽しめて、魅力がある。気付いてもらうきっかけが増えたことが一番大きい」。五輪という大きな舞台を通じて、伝えたいものを伝えることはできた。 (時事)
[時事通信社]
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