初舞台、堂々たる16歳=張本美、雪辱誓う―卓球〔五輪〕
決勝の舞台で日本は勝負に出た。卓球の女子団体。それまで出番はシングルスのみだった張本美を、初めて第1試合のダブルスに起用した。事前の数時間しか練習機会がなかった早田との即席ペアが、中国に冷や汗をかかせた。
張本美がコースを突いて甘い返球を引き出し、早田がフォアの強打で仕留める形がよく決まった。競り合いの末に最終第5ゲームにもつれ込み、一時は9―5とリード。最後は粘る相手を押し切れなかったものの、「本当にいいプレーができた」と張本美。試合中にたびたび笑顔を見せ、頂上決戦を楽しんでいる様子だった。
安定感のあるラリーを武器に、第3試合のシングルスも第1ゲームを先取するなど健闘。チームは0勝3敗で敗れ、中国の強さを改めて痛感する結果となったが、「自分が努力し続ければ必ず超えることができる」と自信も膨らんだ。
代表選考レースの過程で急速に力を伸ばし、16歳で初めて味わった五輪。初々しさよりも、堂々としたプレーぶりが印象的だった。「負けて悔しい部分は、次の五輪で返せるように頑張っていく」と力強く誓った。 (時事)
[時事通信社]
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