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2024-08-02 17:02World eye

パリ五輪ボクサー性別騒動、トランプ氏らも参戦

【パリＡＦＰ＝時事】パリ五輪ボクシング女子６６キロ級の２回戦で、昨年の性別適格性検査で不合格となっていたとして議論を呼んでいるアルジェリアのイマン・ヘリフ選手が開始わずか４６秒で勝利したのを受け、女子競技の参加資格をめぐる論争が激化し、世界中の著名人も加わっている。≪写真はパリ五輪、ボクシング女子６６キロ級２回戦。試合を後にするアルジェリアのイマン・ヘリフ選手〈左〉とイタリアのアンジェラ・カリニ選手≫
　対戦相手だったアンジェラ・カリニ選手の祖国、イタリアのジョルジャ・メローニ首相は試合直後、「公平な試合ではなかった」と指摘。「国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）には同意できない」「男性の遺伝的特徴を持つ選手は女子競技に参加すべきではない」と主張した。
　米国のドナルド・トランプ前大統領は自身のＳＮＳ「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「私は女子スポーツから男性を排除する！」と宣言した。
　また、ファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英作家Ｊ・Ｋ・ローリングさんはＸ（旧ツイッター）への投稿で、「パリ五輪はカリニ選手に対する残酷な不正によって永遠の汚点となるだろう」「若い女性ボクサーの対戦相手として男性がリングに上がることが許されたがために、彼女は努力し鍛錬してきたものすべてを奪われた」と批判した。
　テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワさんもＳＮＳで「嘆かわしい」状況だと表現し、ヘリフ選手は「生物学的に男性」だと主張した。
　さらに国連のリーム・アルサレム特別報告者（女性と少女に対する暴力担当）は、カリニ選手や「他の女性アスリートは、性別に基づくこのような身体的・精神的暴力にさらされるべきではなかった」とＸに投稿した。
　一方、アルジェリアオリンピック委員会（ＣＯＡ）は、「われわれの優れたアスリートであるイマン・ヘリフに対する、特定の外国メディアによる悪意ある非倫理的な攻撃だ」と反発。「完全に不当」な「うそ」だと訴えている。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】

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