ロシア、米記者ら釈放=西側と身柄交換―報道
米ブルームバーグ通信は1日、ロシアでスパイ罪に問われ、7月に禁錮16年の有罪判決を受けた米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の米国人記者エバン・ゲルシコビッチ氏(32)ら3人が釈放されると伝えた。帰国に向けた交渉が水面下で進んでおり、西側とロシアの間で「身柄交換」が近いとの観測が強まっていた。
他2人は、2020年にスパイ罪で禁錮16年の判決を言い渡された元米海兵隊員ポール・ウィラン氏(54)、英ロの二重国籍で昨年4月に禁錮25年を宣告されたジャーナリスト兼活動家ウラジーミル・カラムルザ氏(42)。
ロシアのメディアは1日、過去に拘束者の身柄交換に使われたロシア政府専用機が首都モスクワを出発し、バルト海沿岸にある最西端の飛び地カリーニングラード州を経て、北西部ムルマンスク州に到着したと伝えた。別の政府専用機もモスクワからトルコの首都アンカラに向かったという。
身柄交換は、ロシアのウクライナ侵攻が続く22年12月、米ロ双方で収監されていた旧ソ連軍関係者と米女子プロバスケットボール選手がそれぞれ帰国して以来。ゲルシコビッチ氏は昨年3月、ロシアの戦車工場がある中部スベルドロフスク州を取材して拘束された。
[時事通信社]
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