選手村に「休戦の壁」=バッハ会長ら平和願う―パリ五輪
【パリ時事】スポーツを通じた平和の実現を願う「五輪休戦の壁」がパリ五輪の選手村に設置され、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らが22日の式典でメッセージを書き込んだ。
バッハ会長は「五輪と平和は、常に手を取り合ってきた。選手の皆さんは、まさに現代の平和大使だ」と述べた。難民選手団の一員として2021年東京五輪で自転車女子に出場し、今回は団長を務めるアフガニスタン出身のマソマ・アリザダさんは「みんな戦争と暴力で家や安全を失い、逃げるしかない経験をしている。皆さんも世界に平和を呼び掛けて」と訴えた。
体操男子のオレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)も参加。今もロシアによる侵攻を受ける中、「こうした活動は国にとっても重要だ。家や子ども、父や母を失った人も多く、とても厳しい状況。誰もが平和を望んでいる」と願った。
[時事通信社]
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