投票所でオンライン立ち会い=人口減対応、全国初―鳥取県江府町長選
任期満了に伴う鳥取県江府町長選(21日投開票)の期日前投票で、全国初となる投票所での「オンライン立ち会い」が19日に行われた。人口減少や高齢化で立会人の確保が難しくなる中、オンラインの活用で投票所減少の流れを食い止めるのが狙い。
会場である町防災・情報センターで午前8時半から開始。通常の立会人1人のほか、カメラ機能を備えたモニターを通じ、町役場で2人目の立会人が投票を監視した。
開始約1時間後に、町役場の電源トラブルで約25分間にわたり接続が途切れる事態が生じたが、会場で待機していた県職員が立会人に加わり対応した。
立会人として町役場からモニター越しに投票を見守った米子市在住の坂上絢臨さん(32)は「画面越しでも会場の雰囲気を感じることができた。受け付けの様子から帰るまでの一連の流れがしっかり確認できた」と話した。
オンライン立ち会いは、鳥取県の平井伸治知事が2月に導入を表明。6月の智頭町の町長選と町議補欠選挙で初めて実施される予定だったが、いずれも無投票だったため、実施が先送りされた。
公職選挙法では投票所1カ所につき「2人以上5人以下」の立会人を選任することが定められている。総務省は4月、立ち会いの一部オンライン化を容認する通知を出し、導入する場合は投票所に立会人を最低1人置くといった留意点を示した。
江府町長選には、3期目を目指す現職と新人の2人が立候補している。
[時事通信社]
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