バレーボール男子、52年ぶり金なるか=女子もメダル目指す―パリ五輪・競技別展望
【バレーボール】日本は男女とも今年のネーションズリーグ(NL)で過去最高の準優勝と結果を残し、本番に臨む。
「史上最強」の呼び声が高い男子は、1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりの金メダルを目指す。エースで主将の石川、攻守の要を担う高橋藍ら8強入りした東京五輪の主力が残り、世界ランキングは2位。ドイツ、アルゼンチン、米国と難敵ぞろいの1次リーグを上位で突破し、勢いを準々決勝以降につなげたいところ。世界ランク1位のポーランド、五輪連覇を狙う開催国フランスが強敵になりそうだ。
2012年ロンドン五輪の銅以来となるメダルを狙う女子は、小島、福留のリベロ2人を軸とした堅守が生命線。五輪後の引退を表明した主将の古賀ら攻撃陣に粘り強くつなげるか。1次リーグはNL準決勝で破ったブラジルとの第2戦がヤマ場だろう。NLを制したイタリア、東京五輪金メダルの米国が優勝候補。
◇岡沢に金期待
【ボクシング】男子の2選手が出場。2大会連続で出場する71キロ級の岡沢セオンに、日本勢4人目の金メダルの期待が懸かる。足を使って距離を見定めながら、隙を狙って攻めるスタイル。2021年世界選手権で日本勢初優勝を飾った再現を狙う。57キロ級の原田周大は得意の左ジャブを軸に、足でかき回せるかがカギ。ともに海外修行の成果を出せるか。
◇初メダル狙う佐藤
【近代五種】男子の佐藤大宗が日本勢初のメダル獲得を目指す。昨年のワールドカップでは個人種目で日本初の2位。フェンシングと水泳で稼ぎ、射撃・ランで粘れるか。女子の内田は右脚痛の回復がカギ。水泳と射撃・ランで上位進出を狙う。
◇決勝T進出なるか
【ビーチバレー】女子の長谷川暁子、石井美樹組が出場する。38歳の長谷川は五輪初出場。ブラジル、オランダなどの強豪国の壁は厚いが、16チームで行われる決勝トーナメント進出が目標となる。男子は出場権を得られなかった。
◇韓国がメダル常連
【テコンドー】競技発祥国の韓国がメダルの常連。近年台頭するトルコやブラジルなどがどこまでメダル争いに食い込めるか。2000年シドニー大会で正式競技となって以降、日本は初めて出場を逃した。
[時事通信社]
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