刺激得た引き分け=強豪から一時リード―サッカー男子五輪代表
フランスに決定機を何度もつくられ、大量失点しても、負けてもおかしくなかった。「負けなかったのはプラスに捉えていいが、内容ではもっとやらないといけないシーンが多かった」と主将の藤田。1週間後に初戦を控えるタイミングで、いい刺激になったに違いない。
後方から攻撃を組み立てる際、中盤以降を相手にがっちりとロックされ、最終ラインでボールを回す場面が目立った。中盤の前目で出た三戸は「ボールをもっと思い切り受けた方がよかった。気持ちのところ」と指摘。弱気な状態でボールをつなごうとしてミスが出て、急襲を何度も浴びた。
それでも先手を取った。前線からプレスをかけ続け、高い位置でボールを奪取。最初のチャンスできっちり藤田が仕留めた。「チャンスを決め切るのは強みにしたいところ」。苦しい展開になればなるほど、少ない好機を生かすことは重要になる。
Jリーグで試合に出てから合流間もない選手もおり、コンディションはばらばら。その中でも開催国の強さ、速さ、うまさを十分に体感できたことを前向きに捉えたい。大岩監督は「あくまで準備すべきはパラグアイ戦」と強調した。(トゥーロン時事)
[時事通信社]
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