一戸、手応えの自己最高位=父追い五輪目指す20歳―ジャンプ女子
【エンゲルベルク(スイス)時事】ノルディックスキー、ジャンプ女子の一戸くる実(CHINTAI)が、スイスのエンゲルベルクで21日に行われたワールドカップ(W杯)個人第5戦で自己最高の15位に入った。今季に入り力を付けてきた20歳。「ベストを更新できてうれしい」と笑顔を見せた。
昨季までW杯では予選突破がやっと。本戦では上位30人による2回目にほとんど残れなかった。しかし、今季は5戦のうち4戦で2回目に進み、W杯のポイントを獲得。「昨季より手応えを感じている。技術も少しずつ上がっている」。空中姿勢や助走などが良くなり結果に表れている。
精神面の変化も大きい。これまでは実績のある選手たちと戦うW杯では緊張し、「私なんかが、ここで飛んでいいのか」と考えていた。今年は夏場の大会で結果を出したことで自信を得た。「いい意味で、すごい場所と思わず飛べている。駄目だった内面を変えられたと思う」と確かな成長も実感している。
父の剛さんは2006年トリノ五輪に出場したジャンプ選手。団体戦で6位、ラージヒルで25位だった。一戸は26年五輪で父子2代での出場を目指しており、「次のオリンピックに出て、できれば父よりもいい順位を」と大舞台を見据える。
[時事通信社]
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