イスラエル空爆で71人死亡=ハマス軍事部門トップ標的か―ガザ
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの保健当局によると13日、ガザ南部ハンユニスでイスラエル軍の空爆があり、少なくとも71人が死亡し、300人近くが負傷した。ロイター通信は、イスラエル治安当局者の話として、この空爆はイスラム組織ハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ氏を標的にしたものだと伝えた。デイフ氏の生死は明らかになっていない。
空爆があったのは、イスラエルが住民の避難先として指定したマワシ地区付近。SNSに投稿された現場とみられる映像では、地面に大きなクレーターができ、救出作業が行われていた。
デイフ氏は、ハマスのガザ地区トップであるシンワル氏と共に、昨年10月のイスラエル奇襲を首謀したとされ、イスラエルの最大の標的。デイフ氏が死亡すればハマスにとって大きな打撃で、停戦交渉にも影響する可能性がある。
報道によると、ハンユニスを拠点とする部隊の司令官も標的とされた。2人は、民間人居住地域にあるフェンスで囲われた低層の建物にいたという。避難民用のシェルターが攻撃に遭ったとも報じられている。
ハマスは声明で、デイフ氏が標的になったとの情報を否定。多くの民間人が犠牲になったとして、イスラエルを非難した。
[時事通信社]
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