イスラエル、ガザ・エジプト境界の管理主張=停戦交渉、米高官「妥結まだ先」
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は11日、イスラム組織ハマスとの停戦について、パレスチナ自治区ガザとエジプト境界の緩衝地帯管理など、「四つの原則」を徹底する方針を明らかにした。ハマスはイスラエル軍のガザ完全撤収を求めており、反発は必至。停戦へ向けた間接交渉の進展が一層困難になりそうだ。
緩衝地帯は「フィラデルフィ回廊」と呼ばれ、5月にイスラエルが掌握した。エジプトからガザへの武器流入を阻止するのが狙いだが、ネタニヤフ氏は永続的な管理を望んでいるかは説明しなかった。
ネタニヤフ氏はこのほかの「原則」として、ガザ北部におけるハマスの再結集阻止▽可能な限りの人質奪還▽ハマス壊滅までの戦闘継続―を挙げた。
停戦交渉の見通しについてサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、「妥結が可能だとしても、そこに至るまでに依然何マイルもある。そのため(最終)コーナーを回る段階とは言えないが、(ゴールまでの)距離が非常に遠いと考える必要はない」と指摘。イスラエルとハマスの溝を埋めるため詳細を詰める必要があるとの認識を示した。
[時事通信社]
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