米俳優ジョージ・クルーニーさん、盟友バイデン氏に大統領選撤退要請
【ニューヨークAFP=時事】ジョー・バイデン米大統領(81)の盟友で、民主党の主要な資金調達役でもある俳優のジョージ・クルーニーさん(63)が10日、バイデン氏に大統領選から撤退するよう強く求めた。≪写真は俳優のジョージ・クルーニーさん≫
クルーニーさんは米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で、「私はジョー・バイデンを愛している」「友人だと思っているし、信じている。だが、彼が勝てない唯一の戦いは、時間との戦いだ」と述べた。
さらに、民主党はバイデン氏を大統領候補として掲げる限り、「11月(の選挙)に勝利することはないだろう」と明言、上院の多数派を失い、下院でも多数派を奪還できないとの見方を示した。
「これは私だけの意見ではない。私が個人的に話をした上院議員、下院議員、州知事全員の意見だ」「これは年齢の問題だ。それ以上のものではない。しかし、それを覆すこともできない」と続けた。
クルーニーさんの呼び掛けに対し、数日前に同じくバイデン氏に撤退を要求した民主党支持者の映画監督ロブ・ライナーさんが即座に応じた。
ライナー監督は「わが友ジョージ・クルーニーは、私たちの多くが言い続けてきたことをはっきり述べてくれた。民主主義は存亡の危機に直面している。反撃するにはもっと若い人が必要だ。ジョー・バイデンは身を引くべきだ」とX(旧ツイッター)に投稿した。
「生涯民主党員」を自認するクルーニーさんは先月、ロサンゼルスでスターを集めた資金調達イベントをバイデン氏と共催。バラク・オバマ元大統領も参加した。バイデン陣営によると、このイベントでは過去最高の2800万ドル(約45億円)が集まった。
だが、クルーニーさんは「言いたくはないが、3週間前の資金調達イベントで一緒にいたジョー・バイデンは、2010年のジョー・バイデンではなかった」「2020年のジョー・バイデンでさえなかった。まさにわれわれ全員が、討論会で見た通りの人物だった」と訴え、討論会の不振はたまたま体調が悪かっただけだというバイデン氏の主張に真っ向から異議を唱えた。
さらに「民主党員であるわれわれは、尊敬する大統領がエアフォース・ワン(大統領専用機)から降りたり、台本にない質問に答えるためにマイクの前に戻ったりするのを見るたびに、固唾をのんだり、音量を下げたりしている」とも記した。【翻訳編集AFPBBNews】
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