演劇人2人に禁錮6年=作品で「テロ正当化」―ロシア
手掛けた演劇作品が「テロを正当化している」として、罪に問われたロシアの著名な演出家と劇作家に対し、モスクワの軍事裁判所は8日、それぞれ求刑通り禁錮6年を言い渡した。作品は2022年にロシア舞台芸術の最高賞「黄金のマスク」を受賞したが、保守系団体が内容を問題視し、告発していた。
2人は演出家エブゲニア・ベルコビッチ氏と劇作家スベトラーナ・ペトリチュク氏で昨年5月に拘束された。問題となったのは「鷹フィニスト」という作品で、イスラム過激派の妻となったロシア人女子学生がテロ組織に勧誘され、内戦下のシリアに渡航した実話を題材にした。
ただ、作品はあくまでフィクションであり、罪に問われるのは極めて異例の事態。ロシア国内では「『罪と罰』で殺人を正当化しているとして、文豪ドストエフスキーを逮捕するのと同じだ」(著名記者)と疑問視する声が出た。
ウクライナ侵攻でロシア社会が保守化する中、「表現の自由」が露骨に制限されたとして、独立系紙編集長としてノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏も事態に懸念を示していた。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
ロシア、北朝鮮に防空システム供与=韓国
-
自民、拉致対策本部長に衛藤氏=党役職、裏金議員を起用
-
八村、4戦連続欠場=NBA
-
キオクシアHD、12月18日上場=東証プライム市場
-
石破首相の外交マナー「しっかりサポート」=座って握手、スマホ操作で―岩屋外相
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕