「停戦へ強い働き掛けを」=イスラエルの攻撃非難―アラブ連盟事務総長
アラブ連盟(21カ国・1機構)のアブルゲイト事務総長は9日、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘について「国際社会はイスラエルにより強く停戦を求めるべきだ」と強調した。東京都内で時事通信のインタビューに応じた。
アブルゲイト氏は、イスラエルのネタニヤフ政権が国民の支持を失うことを恐れ、ガザへの攻撃を続けていると非難。「国際社会はイスラエルに甘い。攻撃を容認しているようなものだ」と述べ、停戦に向けた強力な働き掛けを訴えた。
停戦が実現した後のガザ統治について、バイデン米政権は国際的に認知されたパレスチナ自治政府を統治主体とする考えを示している。アブルゲイト氏は「国際社会の支援があれば、自治政府はガザを統治できる」と断言。各国に対し、財政援助やガザの復興支援が不可欠だと呼び掛けた。
最終的には「(パレスチナ国家を樹立する)2国家共存が唯一の解決策だ」と改めて主張。「実現できなければ、いずれ問題が爆発し、皆が代償を払うことになると長年訴えてきたが、国際社会は真剣に検討してこなかった」と批判した。
[時事通信社]
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