24年春闘、賃上げ率5.10%=33年ぶり高水準―連合最終集計
連合が3日発表した2024年春闘の最終集計結果によると、基本給を底上げするベースアップ(ベア)に定期昇給を合わせた賃上げ率の加重平均は5.10%(月額1万5281円)となり、前年を1.52ポイント(同4721円)上回った。歴史的な物価高や人手不足を背景に、5.66%だった1991年以来、33年ぶりの高水準を記録した。
組合員数が300人未満の中小組合は4.45%(月額1万1358円)と5%台には届かず、前年より全体との差も広がった。特に99人以下の組合では3.98%(同9626円)にとどまった。記者会見した連合の仁平章総合政策推進局長は「中小も健闘したが、価格転嫁の取り組みを強化しないといけない。来年に向け、5%台の賃上げができる環境を整えることが大事だ」と述べた。
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