米国、失望広がる敗退=地元W杯へも暗雲―サッカー南米選手権

【ニューヨーク時事】サッカーの南米選手権(コパ・アメリカ)で、開催国の米国は決勝トーナメント進出を逃した。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは11位と、1次リーグC組で最上位だったものの、結果は1勝を挙げたのみで3位。失望が広がっている。
FIFAランク84位のボリビアを2―0で下して白星発進したが、パナマには1―2で逆転負け。1日には古豪ウルグアイに0―1で屈した。名門ACミラン(イタリア)で活躍するプリシックらを擁しながら、攻撃陣が機能しなかった。
スポーツ専門局ESPN(電子版)は「全く扱いやすい組に入った大会で、最初のハードルで脱落した」。AFP通信は「恥ずべき敗退。南米選手権で開催国が1次リーグを突破できなかった初のケース」と紹介した。
バーハルター監督への批判も強まっている。2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会で母国を16強に導いた指揮官だが、米誌スポーツ・イラストレーテッド(電子版)は「解任する時が来た」と断じる。
CBSスポーツ(電子版)も「任期は終わったかもしれない」と指摘。一方で監督の交代だけでチーム状態が上向くかどうかについては懐疑的な見方だ。26年にカナダ、メキシコと共催するW杯が控える。米国内でのサッカー熱の向上が一層期待できる大舞台が迫る中、機運を高めるどころか暗雲が漂い始めた。
[時事通信社]
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