熊谷、思い出のフランスへ=なでしこの精神的支柱―サッカー女子・パリの灯は近く
パリ五輪に臨むサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)で、2011年のワールドカップ(W杯)優勝や12年ロンドン五輪の銀メダルなど、世界大会の表彰台をただ一人知るのが主将のDF熊谷紗希(33)=ローマ=。池田太監督は「彼女の経験はチームにとって大きな財産。いろんな想定外が起きたときでも対応してくれる」と信頼を寄せる。なでしこに欠かせない精神的支柱だ。
15年W杯で準優勝した後、冬の時代に入ったなでしこも経験。16年リオデジャネイロ五輪は予選で敗れて出場できず、女子サッカー人気の低下を身をもって知った。
熊谷にとってフランスは思い出の地だ。13年から8季、同国1部リーグのリヨンでプレー。国内タイトルにとどまらず、欧州女子チャンピオンズリーグを5連覇するなど数々の栄誉を手にした。
リヨンは今大会の会場の一つ。1次リーグでなでしこの試合はないが、勝ち上がればリヨンで試合を行う可能性はある。国際連盟(FIFA)のインタビューで「何としても戻りたい場所。成長した自分の姿を見せて恩返しをしたい気持ちは強い」と思いを明かした。
W杯と違い、五輪の女子は12チームで争う。登録選手が18人と少ないのに、中2日の間隔を基本に連戦で大会が進む厳しさがある。
しかし熊谷は「決して可能性がないとは思っていない。レギュレーション、感じが違う。うまくアドバンテージにしながら戦っていけば、金を目指せるポテンシャルはある」。フランスはなでしこが19年W杯で16強に終わった場所でもある。主将が導き、歓喜の地とできるか。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
葛西春、距離の奮闘実る=W杯複合
-
Xマスマーケットに車突入=2人死亡、60人超負傷―ドイツ東部
-
次世代モデル「o3」発表=論理的思考向上、グーグルと競争激化―米オープンAI
-
佐々木、カブスと面談=米大リーグ―報道
-
米軍、オスプレイの飛行再開=追加の安全対策も
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕