米国からの弾薬供給に「進展」=差し止め継続との報道も―イスラエル
【カイロ時事】訪米中のイスラエルのガラント国防相は26日、米高官との一連の会談を終えて声明を出し、米国からの武器弾薬の供給などに関し、「大きな進展があった」と主張した。米国は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの本格侵攻の懸念から、2000ポンド(約1トン)爆弾などの輸送を停止。両国関係がぎくしゃくしていた。
ガラント氏は24日にブリンケン国務長官と会談し、その後オースティン国防長官、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)との会合に臨んだ。ガザで続くイスラム組織ハマスとの戦闘や戦後処理の在り方、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの交戦激化などを巡り協議した。
ガラント氏は26日の声明で、武器供給などについて「障害は取り除かれた」と指摘した。しかし、イスラエルのメディアは米側がイスラエルに対し、仮にラファでの作戦を終えたとしても、爆弾の供給停止を継続する考えを伝えたと報道。米国は、ヒズボラとの戦闘に供給した爆弾が使用され、事態が悪化することを警戒しているという。
[時事通信社]
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