2024-06-24 17:14スポーツ

太田、3番打者に定着=高橋コーチの助言で飛躍―プロ野球・オリックス

5回、逆転の2点本塁打を放つオリックスの太田椋=5日、横浜スタジアム
5回、逆転の2点本塁打を放つオリックスの太田椋=5日、横浜スタジアム

 頼れる中軸へと成長を遂げつつある。オリックスの23歳、太田椋内野手が5月30日から3番に定着。チームトップの27打点と勝負強さが光り、「想像もしていないくらい、よくできている」。プロ入り前からの目標だった打順を手中にした。
 持ち味は初球から迷わず振れる積極性。交流戦では対戦の少ないセ・リーグの投手でも、「振って分かることもある」とためらわなかった。5日のDeNA戦で決勝2ラン。15日のヤクルト戦では適時打3本で3打点。交流戦でトップと1差の13打点を挙げた。
 奈良・天理高からドラフト1位で2019年に入団。大きな期待を背負いながら、昨季はけがも重なって18試合の出場に終わった。開幕1軍に入った6年目の今季も、5月5日に2軍落ちした。
 ファームでは高橋信二打撃コーチから「原点に立ち返りなさい」との助言を受けた。逆方向にも強い打球を打てる特長を思い出させる意図だった。太田は「自分の良いところを分かってくれている。もう一度(原点に)戻れた」。強みを再確認して約2週間で1軍復帰し、好結果につなげた。高橋コーチは「いろんな経験をして、状況に応じた打撃を考えられるようになってきた」。
 太田が目標にするのは楽天の長距離砲、浅村栄斗内野手。「打席に立っていて、怖いなと。雰囲気があるなと思う打者」。シーズンを1軍で戦い抜き、浅村のようなチームに欠かせない主軸になることを目指している。(成績は24日現在)
[時事通信社]

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