小池氏、蓮舫氏意識の戦略=防災や成長戦略で差別化―都知事選
![3選出馬を表明後、記者団の取材に臨む東京都の小池百合子知事=12日午後、東京都新宿区](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240612at63S_p.jpg?updated=1718146255)
東京都の小池百合子知事(71)が任期満了に伴う都知事選(20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明したが、そのタイミングは、最有力の対抗馬とされる蓮舫参院議員(56)よりも2週間以上遅かった。当初予定していた表明時期の直前に蓮舫氏の出馬会見が設定されたため、自身の予定をずらし、蓮舫氏への注目度を下げる狙いがあったとみられる。一方で政策面では、現職としての実績をアピール。「蓮舫氏の弱点」(都政与党のベテラン都議)とされる防災対策や成長戦略などでも差別化を図る。
小池氏側は当初、都議会定例会の開会日である5月29日に表明する方向で関係者との調整を進めていた。しかし、その2日前に蓮舫氏が出馬表明を行うと、方針を転換し、しばらく沈黙を続けた。蓮舫氏側も、小池氏の公約を見極めた上で「インパクトのある政策を打つことで、もう一度注目をこちらに戻す必要がある」(立憲民主党関係者)と判断。互いの出方をうかがう状況が続いた。
そんな中、小池氏側は現職としての実績を強調して選挙戦に臨むことにした。蓮舫氏は「小池都政のリセット」を掲げるため、2期8年の評価が争点の一つとなる。そこで、小池氏側としては高校授業料の実質無償化や0~18歳の都民に月額5000円を支給する「018サポート」など身近な「都民の心に刺さる政策」(都庁幹部)を説明し、都政継続への理解を求める構えだ。
一方、告示から約1週間前になっても蓮舫氏の公約の全体像が見えない。小池氏陣営では、蓮舫氏を支援する共産党は大型公共事業を伴う防災対策や企業支援を通じた産業振興策に慎重で「政策づくりは難航する」(先の都議)との見方も出ている。そこで小池氏側は、防災などを含めた政策遂行力を示して、現職の強みの発揮を目指す。
[時事通信社]
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