ウクライナ・中東、問われる指導力=G7サミット、13日開幕
【バーリ(イタリア南部)時事】先進7カ国首脳会議(G7サミット)が13日(日本時間同)、イタリア南部プーリア州で開幕する。長期化するロシアのウクライナ侵攻や、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘などを巡り、G7として解決をどう主導していくかが問われる。
13日は、議長国イタリアのメローニ首相が重視するアフリカをテーマに討議がスタート。欧州には近年、アフリカから多数の不法移民が流入し、社会問題となっている。背景にある気候変動や食糧危機、開発遅滞などの対策を検討する。
中東情勢に関しては、バイデン米大統領が明らかにした新停戦案に対し、G7首脳が支持を表明している。イスラエルとハマスの双方に合意を呼び掛ける見通しだ。
ウクライナ情勢の討議には同国のゼレンスキー大統領も参加。各国が凍結したロシア資産の活用策を話し合う。ロシアと北朝鮮の軍事協力も論点となる。
14日は、人工知能(AI)に対する法規制の在り方を議論。倫理面などでAIに懸念を持つフランシスコ・ローマ教皇が初めて参加する。
インド太平洋の地域情勢も取り上げる。中国の覇権主義的な動きを念頭に、東・南シナ海での「力による一方的な現状変更の試み」に反対する姿勢を共有。「台湾海峡の平和と安定の重要性」を訴える。
日本からは岸田文雄首相が出席。14日にも首脳声明を採択する。
[時事通信社]
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