トランプ氏、有罪評決で支持強固に 米ラスベガスで集会
【ラスベガスAFP=時事】11月の米大統領選の激戦州、西部ネバダ州。うだるような暑さとなった9日、ドナルド・トランプ前大統領(77)の選挙集会がラスベガスで開かれ、多数の支持者が集まった。≪写真は、米ネバダ州ラスベガスのサンセット・パークで開かれた選挙集会で演説するドナルド・トランプ前大統領≫
サンセット・パークでの集会は、不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんしたとされる事件でトランプ氏が有罪評決を下されて以降、初の大規模なものとなった。
だが、熱心な支持者にとって有罪評決は、民主党のジョー・バイデン大統領と再対戦するトランプ氏への支持を一層強めるきっかけでしかなかった。
家族で参加していた40歳の女性はAFPに「裁判で起きたことなんてどうでもいい。彼(トランプ氏)に対する私の考えはまったく変わらない」と語り、「国民は、こんなくだらないことにはうんざりしていると思う」と付け加えた。
気温は午前10時までに既に34度に達していた。正午には37度を超えたが、共和党カラーの赤い色を身に着けた人々はトランプ氏の演説を聞こうと1.5キロ以上にわたって列をつくっていた。
沿道ではトランプ氏を応援するTシャツが販売されていた。評決に絡めて「私は有罪判決を受けた重罪犯に投票する」というメッセージが入ったTシャツもあった。
集会の終了間際には、熱中症で救急隊員に手当てを受ける支持者が少なくとも1人見られた。
会場には、米国在住だが投票権のない支持者もいた。取材に応じたチリ人の女性は、自身にとって不法移民は重要な問題だと話した。
「私は移民で、ビザ(査証)を取得して合法的に入国するまで何年も待たなければならなかったので、大勢の不法移民が平然と入国している様子が気になって仕方ない。だからこそ、私はトランプ大統領を支持する」
トランプ氏のTシャツを着ていた別の女性は、同氏が有罪評決を受けたことで、むしろ応援する気持ちが強まったと語った。評決が出ると、「すぐに(トランプ氏の)陣営に寄付した」と話した。【翻訳編集AFPBBNews】
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