「磁石釣り」で現金10万ドル入り金庫発見 米
【ニューヨークAFP=時事】米国で磁石を使って現金10万ドル(約1560万円)が詰まった金庫を釣り上げた2人の「トレジャー・ハンター」が一躍話題になったが、予想外の結果が待っていた。中の紙幣は使い物にならなくなっていた。≪写真は100米ドル紙幣。資料写真≫
いずれも40代のバーバラ・アゴスティーニさんとパートナーのジェームス・ケインさんは先週末、強力な磁石を使ってニューヨークの池で金庫を釣り上げ、「磁石釣り」かいわいを超えて一躍有名人となった。
アゴスティーニさんは「現実とは思えない。この目で見るまでは冗談だと思っていた」と語った。2人はこれまでにも金庫を見つけたことがあったが、がらくた以外のものが入っていたのは初めてだった。
だが、金庫は密閉されていなかったため、紙幣の多くは濡れていたり、泥で汚れたりしていた。
犯罪絡みの可能性を恐れた2人は「問題に関わりたくない」と考え、紙幣をニューヨーク市警に持ち込んだ。だが、警察もこの現金から手を引いた。
警察の担当者は「一般的に10ドル(約1560円)以上の価値がある拾得物は警察への届け出・提出が義務付けられている」と説明した上で、今回の事例では紙幣と思われる拾得物の状態が極めて悪く、価値や真正性を判断できなかった」とAFPに語った。
アゴスティーニさんらは、水に漬かった紙幣を米財務省に持ち込んで新しい紙幣と交換するつもりだ。米国の法律では、犯罪で得た利益でない限り、損傷した紙幣の交換が認められている。【翻訳編集AFPBBNews】
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