欧州議会選、投票始まる=極右・右派の伸長焦点
【ブリュッセル時事】5年に1度の欧州連合(EU)欧州議会選挙(定数720)は6日、投票が始まった。有権者は約3億7300万人。9日まで各加盟国で投票が行われる。反移民や欧州統合反対を訴え各国で台頭する極右・右派が、どこまで議席を伸ばすかが焦点だ。
欧州議会選は、EUの行政機関に当たる欧州委員会のトップ人事や政策運営全般に大きな影響を及ぼす重要な選挙。ただ、有権者の関心が高いとは言えず、前回2019年の投票率は25年ぶりの高水準だったものの、50.66%にとどまった。
欧州諸国では、ロシアの侵攻が長期化するウクライナへの「支援疲れ」が広がり、物価高なども市民生活に影を落とす。既存の政治勢力に対する不満の受け皿として、「自国優先」を掲げる極右政党が、国や地方レベルの選挙で相次ぎ躍進している。
[時事通信社]
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