ゲーツ氏、司法長官の指名辞退=未成年買春疑惑で承認見通せず―後継候補にボンディ氏・米
【ワシントン時事】トランプ次期米大統領から司法長官に指名されたゲーツ前共和党下院議員(42)は21日、「指名を辞退する」とX(旧ツイッター)で表明した。ゲーツ氏は未成年買春など複数の疑惑を抱え、上院での人事承認が危ぶまれていた。トランプ氏は後継としてパム・ボンディ前フロリダ州司法長官(59)を起用すると発表した。
ゲーツ氏はXで「(疑惑追及は)不当ながら私が次期政権の重要な仕事の妨げになっていることは明らかだ」と認めた。トランプ氏は自身に忠誠を誓うゲーツ氏の指名を取り下げない姿勢を示してきたが、重要人事で早くもつまずいた形だ。
ボンディ氏は2011~19年に州司法長官を務め、現在は保守系シンクタンク「米国第一政策研究所」(AFPI)の司法部門幹部。トランプ氏は「彼女は凶悪犯罪に厳しく、米国を再び安全にする」と強調した。ただ、ボンディ氏は州長官時代にトランプ氏の財団から賄賂を受け取ったと指摘された経緯があり、承認への道はやはり険しいものとなりそうだ。
ゲーツ氏は薬物摂取を伴うパーティーに興じ、当時17歳だった少女らに性交の対価を支払ったなどとする疑いが持たれている。刑事訴追には至らなかったが、下院倫理委員会の調査を受けていた。疑惑を巡る報道も相次ぎ、一連の不祥事が承認審査に支障を来すことは避けられない状況だった。
[時事通信社]
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