イスラエル、ガザで戦闘継続=新停戦案具体化も協議か
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラエルが新たな停戦案を示したと伝えられる中、イスラエル軍は2日もガザ全域で戦闘を続けた。AFP通信が目撃者らの話として報じた。イスラエルのメディアによれば、同国の戦時内閣は2日に閣議を開き、新停戦案の具体化やガザの戦後統治について話し合った可能性がある。
AFPによると、イスラエル軍のヘリコプターがガザ最南部ラファの中心地を攻撃。ラファ西部の住宅にはミサイルが撃ち込まれた。また、ガザ北部や中部でも爆撃や砲撃があったとみられる。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエル軍の攻撃で避難民が退避を余儀なくされたため、36カ所あるラファの避難所は「もぬけの殻だ」とX(旧ツイッター)に投稿。南部ハンユニスと中部に約170万人が身を寄せているとの見方を示した。
バイデン米大統領は5月31日、イスラエルが示したとされる3段階からなる新提案を説明。イスラム組織ハマスが人質を解放するとともに、一時的な停戦から「恒久的な敵対行為の停止」に移行し、ガザの復興へとつなげる内容で、既にハマスに示されたもようだ。
一方、報道によると、イスラエルのガラント国防相は2日、ハマスの軍事・統治能力を解体するまで戦争は終わらないとの考えを示した。ハマスに代わるガザの統治体制を模索しているという。
[時事通信社]
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