ロシア領攻撃を一部容認=供与兵器でハリコフ防衛―米
【ワシントン時事】バイデン米政権は、ウクライナが北東部ハリコフ州周辺に越境攻撃を仕掛けるロシア軍への反撃として、米国製兵器を使用してロシア領内を攻撃することを容認した。これまでの政策の「大転換」(米紙ニューヨーク・タイムズ)で、戦況に影響を与えそうだ。
ブリンケン米国務長官が31日、訪問先のプラハで記者会見し、バイデン大統領が米国製兵器によるロシア領攻撃を「承認した」と明らかにした。ウクライナ側が使用許可を求めてきたと説明した上で、政策変更は「必要な時に必要な物を確実にウクライナに提供するという決意を反映したものだ」と強調した。
これに先立ち、米メディアは一斉にバイデン政権の政策変更を報じていた。ただ、米国が供与した長距離地対地ミサイル「ATACMS」を使ったロシア領攻撃は制限したままだという。
ウクライナ軍は、ハリコフ州と接する国境沿いに集結しているロシア軍部隊や、国境付近のロシア軍施設などを攻撃するために、米国製兵器を使用できるようになる。早ければ数日以内に攻撃を開始する見通し。
[時事通信社]
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