2024-05-28 17:17社会

殺傷事件5年「忘れない」=カリタス小で追悼ミサ―川崎

現場に献花に訪れた丸茂豊さん=28日午前、川崎市
現場に献花に訪れた丸茂豊さん=28日午前、川崎市

 川崎市多摩区で2019年、私立カリタス小学校=同区=の児童ら20人が刃物を持った男に殺傷された事件から5年となる28日、追悼ミサが同小で開かれ、犠牲となった児童ら2人を悼んだ。
 ミサには児童と保護者、遺族ら約350人が参加。終了後、取材に応じた小野拓士校長(51)は「5年、10年たっても私たちに節目はない。2人のことは忘れない」と話した。
 事件現場には同日朝、地元住民らが献花に訪れる姿が見られた。近くに住む会社員岩崎由紀子さん(53)は「きのうのことのようで忘れられない。犠牲になった2人には安らかに眠ってほしい」と手を合わせた。出勤途中に献花に訪れたという会社員の丸茂豊さん(33)も「見守り活動を強化することで再発を防止し、風化させないことが大切だ」と話した。
 事件では、スクールバスを待っていたカリタス小の児童ら20人が無職の男=当時(51)=に刃物で切り付けられ、同小6年の女子児童=同(11)=と、別の児童を見送りに来た外務省職員の男性=同(39)=が死亡した。男は事件直後に首を切って自殺した。 
[時事通信社]

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