自民、政活費の時期記載検討=「3年後見直し」規定も―規正法改正
自民党は派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、政策活動費について、使用した時期を収支報告書に記載する方向で検討に入った。パーティー券購入者の公開基準「10万円超」への引き下げは維持し、施行3年後に改正法を見直す規定の追加も調整する。複数の党関係者が25日明らかにした。
こうした自民案修正に公明党から一定の評価が出ており、同党の賛成も得て月内の衆院通過を目指す。自民の茂木敏充幹事長は25日、宇都宮市で開かれた党栃木県連大会で「与野党協議を進め、必ず今国会で成立させたい」と語った。
政活費は政党から議員に支出され、使途公開が不要。現在の自民案は1件当たり「50万円超」を使途公開の対象とし、「組織活動費」などの項目別に政党の収支報告書に記載すると盛り込んだ。公明は透明性を高めるため、明細書の添付義務付けを譲らず、改正案の共同提出を断念した要因となった。時期記載は明細書の代替案となる。
パーティー券の公開基準では、公明が現行の「20万円超」から「5万円超」への引き下げを主張した。だが、自民は集金が難しくなるとして受け入れなかった。見直し規定により「10万円超」からさらに引き下げる余地を残した。
いずれも、より強い規制を求める公明への配慮を示すもので、公明は容認する方向で調整を進めるとみられる。
改正案は自民、立憲民主・国民民主両党、日本維新の会がそれぞれ提出。衆院政治改革特別委員会は27日に参考人質疑を実施する。この後、自民は公明と修正に向けた協議に入りたい考えだ。
立民は「野党案のラインまで降りてこないと話にならない」(幹部)として、大幅な譲歩を迫っている。泉健太代表は24日の記者会見で「自民は危機感も本気度も足りない。期日が来たから採決ということにはならない」とけん制した。
[時事通信社]
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