台湾総統演説は「独立の告白」 中国、対抗措置を警告
【北京AFP=時事】中国政府は21日、台湾の頼清徳総統が前日行った就任演説を「台湾独立の告白」だと非難し、「対抗措置」を取ると警告した。頼氏を「危険な分離主義者」と呼んだ。≪写真は、台湾・台北の総統府で就任演説に臨む頼清徳新総統≫
頼氏は20日の就任演説で「台湾の民主主義の輝かしい時代が到来した」と語り、「外部の力に左右されることを拒否し、毅然として民主主義を守っている」として市民に謝意を表した。
これに対し、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)は21日夜に発表した声明で、「きのうの演説は、まさしく『台湾独立の告白』と言える」と非難。「外部勢力と結託して『独立』を挑発した(台湾の)民進党指導部に対し、(中国は)対抗措置を講じ、処罰しなければならない」と述べた。
国台弁の陳斌華報道官によるこの声明は、報復措置の内容には触れていない。
中国の軍用機や艦艇はほぼ毎日、台湾周辺で活動しているが、ここ数日、それほど数は増えていない。
国台弁の声明は「(頼総統が)何をどのように語っても、台湾が中国の一部だという立場と事実は不変である点を強調しておきたい。完全な祖国統一は実現されなければならないし、必ず実現できる」と続いている。
中国外務省も21日、王毅外相の声明を発表。台湾の「分離主義者は歴史の中で、恥ずべき柱にくぎ付けにされるだろう」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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