トランプ氏裁判を無期延期=機密文書事件、遅延戦術が奏功―米地裁
【ワシントン時事】米南部フロリダ州連邦地裁は7日、トランプ前大統領が退任時にホワイトハウスから機密文書を持ち出したとして起訴された事件で、公判期日を無期限に延期した。米メディアが伝えた。11月の大統領選前に同事件の判決が下される可能性はほぼなくなり、返り咲きを目指すトランプ氏には朗報となる。
トランプ氏は国防などに関する機密文書を同州の邸宅「マールアラーゴ」に不法に保管、隠蔽(いんぺい)した罪などで起訴され、20日に初公判が予定されていた。だが主任のキャノン判事は、トランプ氏側の申し立てや、証拠となる機密の扱いを巡る法的な問題を踏まえ、「現段階で公判期日を確定することは軽率」と判断。同期日を取り消し、懸案解決後に再設定するとした。
新たな公判前整理手続きは7月22日以降に始まる見通し。トランプ氏は大統領選で勝利して事件そのものの取り下げを狙っており、遅延戦術をさらに重ねるとみられる。司法判断前に11月の投票を迎える可能性が高い。
[時事通信社]
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