河野水軍ゆかりの「かい練り」=松山市〔地域〕
松山市北条地区で、平安時代後期、当時の伊予国を拠点に瀬戸内海で活躍した河野水軍の勝利を祈るため始まったとされる「鹿島のかい練り」が行われた。雅楽の打楽器の一つ、鉦鼓(しょうこ)の音が「カンカン」と鳴り響く中、青年らが船の上で勇壮な舞を披露した。
鹿島のかい練りは、愛媛県指定無形民俗文化財で、現在は鹿島神社の神事となっている。春と秋に行われる。4隻の小舟が鹿島と北条港の間を航行。踊り手が乗るかい伝馬船では、船首で法被姿の少年が「ボンデン」と呼ばれる祭具を掲げ、船尾にいる2人の青年が船具の「かい」を剣に見立て、伝統の舞を力強く踊った。その後ろには、みこしを載せた2隻の御船が続く。船員らは、みこしが海水に漬かるほどの勢いで船をこいだ。
[時事通信社]
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