「何より芝居の好きな人」=唐組の久保井座長代行
唐十郎さんが主宰する劇団唐組の座長代行、久保井研さんが5日、東京・新宿の花園神社で報道陣の取材に応じた。「テントは唐さんの分身のような場所。何よりも芝居の好きな人だった」と在りし日をしのんだ。
2012年の負傷以来演出などで現場に戻ることはかなわなかったが、「(劇団の)公演を見ることを楽しみにしてくれていた」。現在巡演中の舞台「泥人魚」の兵庫・岡山公演へ旅立つ前、他の劇団員らと自宅を訪問した際にも、にこやかに見送ってくれたという。
唐さんは生前「とにかく観客が待っている。何があっても芝居は続ける」とよく口にしていたという。くしくもこの日から花園神社で東京公演が開幕。「唐さんはテントと共にある。きっと客席の後ろから見守ってくれていると思う」と話した。
[時事通信社]
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