米インフレ鈍化「進展なし」=6会合連続据え置き―高金利長期化も・FRB
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は1日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を6会合連続で据え置くことを決めた。会合後に公表した声明では、インフレ鈍化について「ここ数カ月、一段の進展がない」と明言。当面は金利を維持し、経済動向を慎重に見極める意向を示した。
政策金利は2001年以来の高水準となる年5.25~5.50%のまま。決定は全会一致だった。
パウエル議長は会合後の記者会見で、利下げ開始の前提となるインフレの持続的な鈍化の確信を得るには「予想より長くかかる」と指摘。「妥当な限り、金利を現行水準で維持する用意がある」と述べ、高金利が長期化する可能性に言及した。
一方、現在の景気抑制的な金融政策で需要は押し下げられると予想。「次の政策変更が利上げである公算は小さい」と明言した。
米国のインフレ率は22年半ばのピークから大きく低下した。しかし、最近の一連の統計は、低下があまり進んでいないことを示唆。FRBが重視するインフレ指標、個人消費支出(PCE)物価指数は直近の3月に前年同月比2.7%上昇となり、伸び率は前月から拡大した。
[時事通信社]
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