休戦合意に関係なくラファ侵攻=ハマスとの間接交渉に影響か―イスラエル
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は30日、パレスチナ自治区ガザで交戦中のイスラム組織ハマスとの戦闘休止を巡る合意が成立するか否かに関係なく、ガザ最南部ラファに地上侵攻する意向を示した。イスラエルは、ハマスが求めてきた戦闘再開を前提としない「停戦」を検討する姿勢に転じたと報じられており、ネタニヤフ氏の発言はハマスとの間接交渉に影響しかねない。
ネタニヤフ氏はガザに拘束されている人質の家族代表者らと会談。首相府によると、同氏は「全ての目標を達成する前に戦争を中断するという考えは論外だ。完全な勝利に向けて、(休戦に)合意しようがしまいが、われわれはラファに入り、ハマスの大隊を全滅させる」と語った。
避難民ら約120万人が身を寄せるラファでの地上作戦は、民間人犠牲者の一層の拡大が予想され、米国などは自制を要求。イスラエルのカッツ外相は27日、ハマスとの交渉が妥結した場合は侵攻先送りもあり得るとの見方を示したが、ネタニヤフ政権を支える極右政党は強く反発していた。
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