2024-04-30 16:36政治

空き家、過去最多900万戸=30年で倍増、全住宅の13.8%―総務省

空き家数と空き家率の推移
空き家数と空き家率の推移

 総務省が30日発表した2023年10月1日現在の住宅・土地統計調査結果(速報値)によると、全国の空き家数は900万戸だった。前回18年から51万戸増え、過去最多を更新。30年前の1993年(448万戸)から倍増した。総住宅数は、世帯数の増加により261万戸増の6502万戸。このうち空き家が占める割合(空き家率)は13.8%で、いずれも過去最高だった。
 同省統計局は、過去最多となった要因について「単身高齢者世帯の増加に伴い、亡くなったり施設に移ったりした後、空き家になるケースが増えていると考えられる」と説明している。
 空き家のうち、賃貸用や売却用、別荘などに該当せず、使用目的のない物件は前回から37万戸増え385万戸。空き家全体に占める割合は42.8%で、03年(32.1%)から拡大が続いている。
 空き家率を都道府県別で見ると、和歌山、徳島の21.2%が最も高く、次いで山梨の20.5%だった。山梨は別荘などの「二次的住宅」が多く、使用目的のない空き家の割合に限ると、鹿児島(13.6%)、高知(12.9%)、徳島、愛媛(いずれも12.2%)の順。西日本で高い傾向にあった。 
 同調査は、1948年から5年ごとに実施。16回目となる今回は約340万の住戸・世帯を調べ、全国の状況を推計した。人が住める状態の住宅を調査対象としており、倒壊の恐れがある廃屋などは含まれていない。

 

 ◇都道府県別の空き家率(%)
   2023年 2018年
北海道 15.6  13.5
青 森 16.7  15.0
岩 手 17.3  16.1
宮 城 12.4  12.0
秋 田 15.7  13.6
山 形 13.5  12.1
福 島 15.2  14.3
茨 城 14.1  14.8
栃 木 16.9  17.3
群 馬 16.7  16.7
埼 玉  9.4  10.2
千 葉 12.3  12.6
東 京 11.0  10.6
神奈川  9.8  10.8
新 潟 15.3  14.7
富 山 14.7  13.3
石 川 15.6  14.5
福 井 15.5  13.8
山 梨 20.5  21.3
長 野 20.0  19.6
岐 阜 16.0  15.6
静 岡 16.6  16.4
愛 知 11.8  11.3
三 重 16.4  15.2
滋 賀 12.1  13.0
京 都 13.1  12.8
大 阪 14.3  15.2
兵 庫 13.8  13.4
奈 良 14.6  14.1
和歌山 21.2  20.3
鳥 取 15.8  15.5
島 根 17.0  15.4
岡 山 16.4  15.6
広 島 15.8  15.1
山 口 19.4  17.6
徳 島 21.2  19.5
香 川 18.5  18.1
愛 媛 19.8  18.2
高 知 20.3  19.1
福 岡 12.3  12.7
佐 賀 14.5  14.3
長 崎 17.3  15.4
熊 本 15.0  13.8
大 分 19.1  16.8
宮 崎 16.3  15.4
鹿児島 20.4  19.0
沖 縄  9.3  10.4
全 国 13.8  13.6
※いずれも10月1日現在

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