戦況変えたジャーメイン=10戦10発で初の2桁―Jリーグ・磐田
後半1分。磐田のジャーメインが、戦況を変えた。後ろ向きにボールを受けると冷静にターン。そのまま中央を崩し、松原の先制点につながった。前半、苦しめられた相手から主導権を奪い返す1点だった。
磐田は勢いそのままに町田へ襲いかかった。後半25分には、CKの流れで獲得したPKをジャーメインが冷静に決めて突き放しに成功。J2の昨季は1分け1敗だっただけに「ホームで雪辱を果たせてよかった」と喜びを口にした。
全10試合にフル出場して10得点。これまでのシーズン最多は3点だった。本人は「90分使ってもらう中で、試合の中でしか感じられないもの、生まれる余裕がある」と分析。ボールを簡単に失わないプレーの精度が格段に上がっているのも、得点を支えている要因だ。
磐田はこれまで、中山、高原、前田と歴代得点王を輩出してきた。「毎試合、チームが勝ち点を取るために点を取る」。ストライカーとしての自覚がにじむ言葉は力強かった。
[時事通信社]
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