2024-05-09 05:08

内縁夫「空き家、誰もいなかった」=供述裏付け急ぐ―那須2遺体

 栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、首謀者とみられる会社役員関根誠端容疑者(32)=死体損壊容疑で逮捕=が暴行現場とされる空き家について、「連絡を受けて(現地に)行ったが、誰もいなかった」と話し、事件への関与を否定していることが9日、捜査関係者への取材で分かった。
 警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、同容疑者らの事件前後の足取りを詳しく調べている。
 捜査関係者によると、関根容疑者は4月15日夜、会社役員宝島龍太郎さん(55)、幸子さん(56)夫妻や、不動産会社役員、前田亮容疑者(36)=同=と4人で、物件の下見のため東京都品川区東品川を訪問。その後、夫妻は前田容疑者の案内で、暴行現場とされる同区内の空き家に向かった。
 当時の状況について、関根容疑者は一緒に空き家に行かず、夫妻や前田容疑者と別れたと説明。同容疑者から連絡を受けて、その後空き家に行ったが「誰もいなかった」と話しているという。
 一方、前田容疑者は夫妻と空き家へ行ったことを認めた上で、「黒い車に乗ってきた男に襲われたので、自分は逃げた」と供述。同容疑者は逮捕前にも、都内の警察署を自ら訪れ、同様の説明をしていた。ただ、110番するなどした形跡はなく、捜査本部は供述に不審な点があるとみて裏付けを進めている。
 夫妻は16日午前0時ごろ、空き家で実行役と疑われる職業不詳の姜光紀(20)、元俳優の若山耀人(20)両容疑者から暴行を受け、その後那須町に運ばれたとみられている。 
[時事通信社]

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