2024-04-25 18:25経済

大手生保、国債投資で判断割れる=日銀利上げ見極め―24年度運用計画

 生命保険大手10社の2024年度資産運用計画が25日までに出そろった。いずれも年度内に日銀が追加利上げすると想定。今後の金利上昇を見据え、半数の社が国債への積極投資を手控える計画で、金利水準の見方によって判断が割れた。
 生保各社は、契約者からの保険料を原資に金融商品で運用している。日本生命保険や第一生命保険など5社は超長期の国債を中心に国内債券の買い入れを増やす。日本生命の都築彰財務企画部長は「(30年債利回りが)1.9%を超える水準は魅力的。しっかり買っていく」と話す。
 一方、住友生命保険など4社は国内債の残高を減らす。富国生命保険は20~30年債の平均利回りが2%超に達するまでは積極的な投資を控える。明治安田生命保険は横ばいで、北村乾一郎運用企画部長は「日銀が利上げをしたら腰を上げていく」との姿勢だ。 
[時事通信社]

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