札幌延伸30年度末断念=北海道新幹線、時期めど立たず―鉄道・運輸機構
北海道新幹線の札幌までの延伸の時期について、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が予定していた2030年度末を断念する方針を固めたことが24日、関係者への取材で分かった。5月の大型連休明けにも正式に表明する見通し。トンネル工事の難航が主な要因だ。新たな開業時期の目標は今後検討するが、31年度以降に延期されることで、沿線地域への影響は不可避な情勢だ。
北海道新幹線は、新青森―新函館北斗間(約149キロ)が16年3月に開業。政府・与党は15年、札幌までの延伸について、35年度から30年度に前倒しすることで合意していた。
新函館北斗―札幌間(約212キロ)の延伸工事ではトンネル区間が約8割を占め、巨大な岩の塊が見つかったり、地質が悪い区間で追加工事が必要になったりして整備が遅れている。
国交省の有識者会議は22年12月、延伸区間について「一部の工区で3~4年程度の遅れが生じている」と報告。資材価格の高騰への対応や、トンネル掘削で発生する土砂の処理などがかさみ、事業費は当初の見込みを約6450億円上回る2兆3000億円程度になるとの試算を公表した。
延伸時期のめどが立たないことは、30年度の開業を前提にまちづくりや並行在来線の扱いについて検討していた沿線自治体に影響を与えそうだ。経営難から国の財政支援を受けるJR北海道にとっても、延伸による経営改善を見通しづらくなることが懸念される。
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