2024-04-23 18:49社会

2人組とあだ名でやりとり=逮捕の男、都内で車貸与か―那須2遺体

警視庁本部=東京都千代田区
警視庁本部=東京都千代田区

 栃木県那須町の河川敷で、会社役員宝島龍太郎さん(55)と女性の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された建設業平山綾拳容疑者(25)が遺体発見前夜、東京都内のコンビニで車を貸した2人組とは以前から面識があり、あだ名で呼ぶ関係だったことが23日、捜査関係者への取材で分かった。
 車は平山容疑者名義の黒いセダン型で、宝島さんらを那須町まで運ぶのに使われたとみられ、警視庁大崎署捜査本部は詳しい経緯を調べている。
 捜査本部によると、平山容疑者は15日午後9時半ごろ、自身の車で都内のコンビニを訪れ、2人組と合流した。午後11時ごろにコンビニから徒歩で立ち去り、その30分後、2人組が平山容疑者の車でコンビニ駐車場を後にした。
 宝島さんらはその後、平山容疑者の車に乗せられて那須町に運ばれたとみられ、16日朝、遺体で見つかった。押収された車からは血痕や宝島さんの妻の免許証などが見つかった。
 捜査関係者によると、平山容疑者は2人組について、「ニックネームで呼ぶなど面識はあった」という趣旨の供述をしている。「『遺体を焼くなら誰も来られないような所がいい』と話していた」とも説明しており、当初から目的地を栃木県と決めていなかった可能性もあるという。
 平山容疑者は事件数日前、指示を受け、携行缶やガソリンを購入。「遺体を燃やすためだと分かっていた」との趣旨の話をしたが、那須町には行っていないことが確認された。 
[時事通信社]

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