規正法、週内に自民案=岸田首相「与党間調整と並行」―衆院予算委
岸田文雄首相(自民党総裁)は22日午前の衆院予算委員会の集中審議で、派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正に向け、今週中に自民案を取りまとめる考えを明らかにした。「与党間調整と並行して、わが党としての考え方の取りまとめを行う。今週を予定している」と述べた。公明党の赤羽一嘉氏への答弁。
首相は自民案のポイントとして「議員本人の責任強化」「外部監査導入」「デジタル化による資金透明化」を挙げ、「この3点は最低限行わなければならない」と強調した。
立憲民主党の江田憲司氏は、首相が裏金事件の処分対象に自身を含めなかったことを疑問視。首相は党改革や規正法改正に向けた取り組みを挙げ、「党総裁として先頭に立って責任を果たす」と主張した。
立民の岡田克也幹事長は派閥裏金事件を巡る森喜朗元首相への聴取について質問。安倍派で政治資金パーティー収入のキックバック(還流)が始まった経緯に関し、首相は「(森氏が)直接関与したという証言は得られなかった」と説明した。聴取記録を作成していないことも明らかにした。
[時事通信社]
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