実質賃金減少、最長に並ぶ=23カ月連続、2月は1.3%減
厚生労働省が8日発表した2月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比1.3%減少した。名目賃金の伸びが、物価上昇に追い付いていないため。減少は過去最長に並ぶ23カ月連続となった。
基本給と残業代などを合わせた名目賃金は、労働者1人当たり平均で1.8%増の28万2265円だった。このうち基本給が中心の「所定内給与」は2.2%増で、残業代を含む「所定外給与」は1.0%減だった。賞与など「特別に支払われた給与」は5.5%減った。
実質賃金の算出に用いる消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)の上昇率は3.3%と、2.5%だった1月から拡大した。
就業形態別の名目賃金は、正社員ら一般労働者が2.0%増の36万616円。パートタイム労働者は3.1%増の10万5268円だった。
1人平均の総実労働時間は、0.1%減の135.1時間、所定内労働時間は横ばい、所定外は2.0%減少した。
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