2024-05-08 16:39スポーツ

苦戦続く鳥栖=13年目のJ1、大きく出遅れ

G大阪戦で敗れ、肩を落とす鳥栖イレブン=4月14日、大阪・パナソニックスタジアム吹田
G大阪戦で敗れ、肩を落とす鳥栖イレブン=4月14日、大阪・パナソニックスタジアム吹田

 J1の鳥栖が、苦しい戦いを続けている。2012年の初昇格から、13年目の今季は第12節を終えて2勝2分け8敗の勝ち点8で19位。まだ折り返し前とはいえ、大きく出遅れた。
 序盤戦でつまずき、浮上のきっかけもつかめない。第9節の鹿島戦は4―2で快勝。リーダー的存在のGK朴は「前に行く姿勢と勇気を持ってプレーした。(加入した20年以降で)一番良かった」と手応えを語っていた。だが、次戦で柏と引き分け、昇格組の東京Vと下位に沈む湘南に連敗を喫した。
 リーグで2番目に多い23失点の守備も課題だが、攻撃的なサッカーを目指しながら、得点を重ねられないもどかしさが漂う。ボールを保持できても横パスが目立って前線になかなか収められず、好機も決め切れない。就任3年目の川井監督は、湘南戦後に「順位が浮上しないチームの典型的な試合。中身はいいけど勝てない」と受け止めた。
 4月に強化部門のトップが交代。練習では、これまでコーチが務めていた指示を出す役割を監督が自ら買って出る姿も見られるが、状況は好転していない。
 これまでも幾度となく残留争いを経験したが、土壇場で粘り強さを発揮してきた。J1の舞台で戦い続けるため、立て直しが求められる。 
[時事通信社]

練習で指示を出す鳥栖の川井監督(右から2人目)=4月17日、佐賀県鳥栖市
練習で指示を出す鳥栖の川井監督(右から2人目)=4月17日、佐賀県鳥栖市

最新動画

最新ニュース

写真特集