圧巻のメジャーデビュー=今永、本拠地初戦で快投―米大リーグ
圧巻の投球で大リーグでの第一歩を踏み出した。カブスの今季本拠地初戦の先発を任された今永が、6回無失点の好投。地元ファンの歓声を背に快投を演じた左腕は「きょうみたいな投球ができれば一番。自分のやろうと思ったことがマウンドでできた」と胸を張った。
シカゴは気温6度と冷え込んだが、「コンディションは相手も同じ」と半袖姿でマウンドへ。初回を3人で片付けると、三塁手の失策で先頭打者が出塁した二回も連続三振と右飛で無失点。その後もテンポの良い投球で6回2死まで安打を許さなかった。
六回は初安打から2死一、二塁のピンチを招いたが、3番ジョーンズをこん身の真っすぐで空振り三振。マウンド上で雄たけびを上げ、「リグレー(フィールド)のカブスのファンが最後、ミットまで歓声でボールを押し込んでくれた」。4万人を超える地元ファンの後押しに感謝した。
伸びのある速球とスプリットを武器に毎回の9三振を奪った力投に、カウンセル監督も「あれが彼の投球術だ」と満足げ。鮮烈なデビューを飾った左腕は「これでやれるぞ、とかの気持ちは全くない。きょうは余韻に浸って、気を引き締めて過ごしたい」と長いシーズンを見据えた。
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◇今永昇太の略歴
今永昇太(いまなが・しょうた)福岡・北筑高から駒大を経て16年ドラフト1位でDeNA入団。伸びのある直球を武器に1年目から8勝、2年目に11勝を挙げた。22年には日本ハム戦で無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成。23年は最多奪三振のタイトルを獲得した。日本での8年間で通算64勝50敗。19年プレミア12、23年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表。ポスティングシステムを利用して今年1月に4年契約でカブス移籍。含蓄のある話しぶりから「投げる哲学者」とも呼ばれる。178センチ、79キロ。左投げ左打ち。30歳。福岡県出身。
(シカゴ時事)
[時事通信社]
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