2024-04-01 16:19スポーツ

パラ団体に広がる支援の輪=新プロジェクトに協賛

P.UNITEDの記者会見で撮影に応じる関係者。車いすカーリング、カヌー、馬術、射撃、アーチェリー、知的障害水泳、知的障がい者卓球、パワーリフティング、車いすフェンシングのパラ9団体が参画=23年8月(〔c〕P.UNITED/c3.photography)
P.UNITEDの記者会見で撮影に応じる関係者。車いすカーリング、カヌー、馬術、射撃、アーチェリー、知的障害水泳、知的障がい者卓球、パワーリフティング、車いすフェンシングのパラ9団体が参画=23年8月(〔c〕P.UNITED/c3.photography)

 パラスポーツ9団体が昨夏、新プロジェクト「P.UNITED(ユナイテッド)」(PU)を立ち上げた。競技力や競技人口、認知度、財政などに関する共通課題の解決に向けて協力。共生社会実現への取り組みが重視される時代の流れもあり、支援の輪が広がりつつある。
 PU初の協賛者となったのが、プロのボートレーサーで構成される日本モーターボート選手会。もともと社会貢献活動に熱心で、選手がカヌーなどのパラ競技をボランティアで支えてきた。体が不自由ながらも真摯(しんし)に競技と向き合うパラアスリートと触れ合い、「自分の甘さに気付いた」と話す選手もいるという。選手会の担当者は「協賛は選手のモチベーションを上げるにはすごくいい」と意義を口にする。1月には愛知県碧南市でPUと合同合宿を行った。
 情報システムを扱う第一情報システムズもスポンサーに。スポーツとの関係が薄い企業だが、同社の担当者は「社としてPUの理念に共感できる」。さらなる支援拡大を目指し、PUの河野正寿副代表は「SNSなどで積極的に情報を発信したい」と語る。
 協賛の数はまだ少ないが、関係者は滑り出しに一定の手応えを感じている。PUのスローガンは「これからって時が、いちばん面白い」。困難は未来を変えるチャンスと捉え、前向きに運営を進めていく。
[時事通信社]

イベントで車いすカーリングを体験する参加者(中央)=3月22日、横浜市西区
イベントで車いすカーリングを体験する参加者(中央)=3月22日、横浜市西区

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