パワハラ認め、上級生ら謝罪へ=団員急死問題で―宝塚歌劇
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組女性団員が昨年9月に急死した問題で、歌劇団側が上級生らによる女性へのパワーハラスメントがあったことを認めて謝罪する方向で、遺族側と最終的な合意に向けて調整していることが27日分かった。
複数の関係者によると、歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社・阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫会長や上級生らが、遺族に謝罪する意向を示しているという。
歌劇団は昨年11月、長時間にわたる指導や稽古などで「女性に強い心理的負荷」がかかり、安全配慮義務を果たしていなかったと認める一方、ハラスメントは確認できなかったとする調査報告書を発表。遺族側は上級生らによるパワハラがあったと主張し、歌劇団側に謝罪と補償を求めていた。
歌劇団側は今年1月の交渉でパワハラの存在を認めたが、具体的なパワハラ行為の内容について双方の認識に隔たりがあり、遺族側代理人は2月の記者会見で「(劇団側は)上級生の言い分をそのまま受け入れる傾向が強い」と抗議していた。
[時事通信社]
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