2024-03-15 19:37

「頂き女子」に懲役13年求刑=1.5億円詐取など―名古屋地裁

 「頂き女子」と称し、恋愛感情を利用して男性から現金をだまし取り、そのためのマニュアルを販売したなどとして、詐欺や詐欺ほう助などの罪に問われた無職渡辺真衣被告(25)の公判が15日、名古屋地裁(大村陽一裁判長)であり、検察側は懲役13年、罰金1200万円を求刑した。弁護側は寛大な処分を求め、結審した。判決は4月22日。
 検察側は論告で「入れ揚げていたホストをナンバーワンにするため、遊ぶ金欲しさに詐欺行為を続けた。真剣に交際相手を求める独身男性の心理を逆手に取った卑劣な犯行だ」と非難した。弁護側は最終弁論で「十分反省している」などと述べた。
 被告人質問も行われ、渡辺被告は「ホストのために詐欺をするのが(東京の)歌舞伎町では正義だと思っていた」と当時の心境を説明。「本当に悪いことをした」と被害者に謝罪した。
 起訴状によると、渡辺被告は2021~23年、50代男性3人から現金計約1億5580万円を詐取。22年には名古屋市の女(21)=詐欺罪で有罪確定=に「頂き女子の参考書」などと題したマニュアルを販売し、計約1000万円をだまし取る手助けをしたとされる。
 詐欺による収入を申告せず、22年までの2年間で所得税計約4000万円を脱税したとして、所得税法違反罪にも問われている。 
[時事通信社]

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