2024-02-22 17:53World eye

撮影は「大罪」 タリバン政権高官

【カブール(アフガニスタン)AFP=時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の当局者が、ジャーナリストは人などの生き物を撮影する「大罪」を犯していると主張した。現地メディアが21日、報じた。≪写真はカブールで開催されたカーレースイベントで、改造車によるドラッグレースを観戦する観客≫
 1996年~2001年の第1次タリバン政権は生き物の撮影を禁じていたが、2021年に復権して以降は同様の禁止令を出していない。
 複数のメディアが報じた動画によると、法務省の高官が20日、首都カブールで行われた職員向けのセミナーで、「撮影は大罪だ」「メディアの友人たちやアフガン国民はこの罪を犯すのに忙しく、常に不道徳に引き込まれている」と述べた。
 タリバン発祥の地であるカンダハル州知事の報道官は、同州では今週、公務員に対し生物の撮影禁止を命じたが、メディアや一般市民に適用されないとAFPに説明した。
 イスラム美術では一般的に人物や動物を描くのを避けるため、生き物のあらゆる画像を忌避するムスリムもいる。
 タリバンの復権以降、人間や動物の画像の使用を自粛するメディアもある。 一方、タリバン政権の当局は、外国の要人と会談する高官の写真をしばしば公開している。【翻訳編集AFPBBNews】

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