「核ごみ」調査申し入れ=請願採択の佐賀・玄海町へ―エネ庁
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、資源エネルギー庁の松山泰浩次長は1日、佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長を訪問し、選定の第1段階となる「文献調査」に応じるよう申し入れた。同町議会が4月26日に調査受け入れを求める請願を採択したことを受けた対応。国が申し入れを行ったのは、2020年の北海道神恵内村に続き全国で2例目となる。
脇山町長は今月中に受け入れの可否を決める考えを示している。国は最終処分場の候補地拡大を目指しており、申し入れにより町長の判断を後押しする狙いがあるとみられる。
申し入れた後、両氏は非公開で面談した。終了後、松山次長は「町で議論が進んでいることに感謝する。町長の考えを大臣に伝えたい」と述べた上で、町長に斎藤健経済産業相との面会を打診したと明らかにした。
脇山町長は報道陣の取材に対し、経産相との面会について「(受け入れを)判断する前に会い、原子力政策に貢献してきたわれわれの思いを伝えたい」と語った。面会を調査受け入れの判断材料にすることは否定した。
[時事通信社]
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